“呻吟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぎん60.6%
うめ16.8%
うめき14.2%
うな3.2%
うなり1.3%
うなる0.6%
うめい0.6%
うめきごえ0.6%
うめく0.6%
さまよ0.6%
によ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに恋愛なる一物のみは能く彼の厭世家の呻吟する胸奥に忍び入る秘訣を有し、しくも彼をして多少の希望を起さしむる者なり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
なんだか二階で人の呻吟くような声をきいたと思った。するとトントンと二階から一階へ降りて行く人の跫音がかすかに聴えてきた。
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つまり押しくるめていえば学士会院の二時の鐘と血だらけの顔、そしてその裏面に潜む革命の呻吟、これがこの話の大体である。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
「何しろどこだ知らん。薄気味悪さに、げて、と聞くと……やっぱり、ウーと呻吟る、それが枕許のその本箱の中らしい。」
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私はいつもの周蔵でないように怖ろしかった。周蔵は薬を飲むとまた苦しそうに呻吟出した。私は家へ帰ろうかと思ったが、いかにも周蔵の苦しんでいるのを見捨てて帰るに忍びなかった。で
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
言語を教えるも呻吟ばかりだった、この児のち英人ニコレツ大尉の監督で養われたが生肉を嗜む事甚だしく一度に羊児半分を食った
もう何も云うことが出来ず、ただ呻吟ていたそうである。
何となく陰気なで、静かな夜に、隣室から、苦しそうな病人の呻吟が聞えてきたり、薄暗い廊下を白い棺桶が通って行ったりして、に気味のるいものだが、弟はその病院の二階にある解剖室で
死体室 (新字新仮名) / 岩村透(著)
その啼声は物に驚いたような、目が見えなくなったような、巣のを忘れたような、呻吟ような、えるような、切なそうな啼き声であった。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
虚々とおのれも里の呻吟ひ出でて、或る人家のりしに。ふと聞けば、垣のにてき声す。耳傾けて立聞けば、何処やらん黄金丸の声音に似たるに。今は少しも逡巡はず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
夕顏は呻吟びぬ、低に。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)