“呻吟”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しんぎん61.4%
うめ17.2%
うめき13.8%
うな3.4%
うなり0.7%
うなる0.7%
うめい0.7%
うめきごえ0.7%
さまよ0.7%
によ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“呻吟”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩35.7%
歴史 > 伝記 > 日本25.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
葉子はそう言って、彼の手を取ったが、この重苦しい愛着の圧迫に苦しんでいる、それは彼女の呻吟しんぎんの声でしかなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
気息奄々きそくえんえんとして今や路傍に呻吟しんぎんしつつあるは必然の結果としてまさに起るべき現象でありましょう。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お国はまだ何やら、寝ぼけ声で話しかけたが、後は呻吟うめくように細い声が聞えて、じきにウトウトと眠りにちてしまう。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
白墨狂士は何とかしけむ、そのままどたどたと足を挙げて、苦痛に堪えざる身悶みもだえして、呻吟うめく声ゆるがごとし。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何故かと申しますなら、暗闇の中から呻吟うめきの声が洩れた瞬間に、私の頭へこのスイッチの事がひらめいたのでした。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つまり押しくるめていえば学士会院の二時の鐘と血だらけの顔、そしてその裏面りめんに潜む革命の呻吟うめき、これがこの話の大体である。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
伊豆通ひの滊船ふねが、滊笛きてきを低く呻吟うならせて通り過ぎると、その餘波にゆられて、ゆらゆらしながら、
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
下女が枕頭まくらもとへ来て喚起よびおこした時は、客の有るといふことを半分夢中で聞いて、苦しさうに呻吟うなつたり、手を延ばしたりした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
異教の寺の晩鐘の呻吟うなりのやうに高らかに、しかしさびしく、
北原白秋氏の肖像 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
大人を見て憚る色あったが小児を見ればび付いて咬もうとした、煮た肉を嫌い生肉と骨を好み犬のごとく手で押えいた、言語を教えるも呻吟うなるばかりだった、この児のち英人ニコレツ大尉の監督で養われたが生肉を嗜む事甚だしく一度に羊児半分を食った
そして彼の女たちの主人は、うつ伏せになって室の中央にたおれて、もう全く息は絶えており、夫人の方は窓近くに這い寄って、壁に頭を寄せかけていたが大変な負傷で、顔の半面は血まみれになっていて、もう何も云うことが出来ず、ただ呻吟うめいていたそうである。
元来病院というものは、何となく陰気なところで、静かな夜に、隣室から、苦しそうな病人の呻吟うめきごえが聞えてきたり、薄暗い廊下を白い棺桶が通って行ったりして、まことに気味のるいものだが
死体室 (新字新仮名) / 岩村透(著)
虚々うかうかとおのれも里のかた呻吟さまよひ出でて、或る人家のかたわらよぎりしに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
夕顏は呻吟によびぬ、低に。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)