“呻吟声”のいろいろな読み方と例文
旧字:呻吟聲
読み方割合
うめきごえ90.9%
うなりごえ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ふん、難産の呻吟声うめきごえだ。はあ、御新姐ごしんぞうならしっけえ、姑獲鳥うぶめになって鳴くだあよ。もの、奥の小座敷の方で聞えべいがね。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
暑い病室へ入って行くと、患者の呻吟声うめきごえがまた耳についた。お庄は老婦としよりに替って、患者の傍の椅子に腰かけた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
産をするまでは、荒い療治もしかねる局部のただれが、拡がって来るばかりであった。叔母は聞いていても切なそうな呻吟声うなりごえを挙げて、夜も寝られない大きな体を床の上に転がっていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)