“姑獲鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うぶめ80.0%
ウブメ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時すすきの原の小松の蔭から、また嬰児あかんぼの泣き声がしたが、やがて早瀬の姑獲鳥うぶめのような姿が、芒を分けて歩いて来るのが見えた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ふん、難産の呻吟声うめきごえだ。はあ、御新姐ごしんぞうならしっけえ、姑獲鳥うぶめになって鳴くだあよ。もの、奥の小座敷の方で聞えべいがね。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
姑獲鳥ウブメは、飛行する方面から鳥の様に考へられて来たのであらうが、此をさし物にした三河武士の解釈は、極めて近世風の幽霊に似たものであつた。