“うぶめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウブメ
語句割合
姑獲鳥36.4%
産女18.2%
産婦鳥9.1%
姑獲女9.1%
姑護鳥9.1%
孕婦9.1%
産女鳥9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ふん、難産の呻吟声うめきごえだ。はあ、御新姐ごしんぞうならしっけえ、姑獲鳥うぶめになって鳴くだあよ。もの、奥の小座敷の方で聞えべいがね。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
嬰児あかんぼを抱き、顔に布をかけた、産女うぶめのような姿であった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「お濠の端に立つ女? ははあそれじゃア産婦鳥うぶめだな」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
産婦鳥うぶめというか、どこにいるな?」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
生芋の欠片かけらさえ芋屋の小母おばさんが無代では見向きもしない時は、人間よりはまだ気の知れないばけものの方に幾分か憑頼ひょうらいがある、姑獲女うぶめを知らずや、嬰児あかんぼを抱かされても力餅が慾しいのだし
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あゝ、結構けつこうわたしは、それが石地藏いしぢざうで、いまのが姑護鳥うぶめでもかまひません。けれども、それぢや、貴方あなた世間せけんまないでせう。」
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
悲愁なげき』はわか孕婦うぶめにて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
産女鳥うぶめのように見えたほど、——時間はさまでにもなかったが、わけてこの座敷は陰気だった。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)