“小母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おば78.1%
をば21.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「坊ちゃんはいい子ですね。あのね、小母おばさんはまだこれから寝なくちゃならないのよ。あちらへいってらっしゃいな。いい子ね。」
赤い着物 (新字新仮名) / 横光利一(著)
幸に妙了の女姪めいが一人富田十兵衛とみたじゅうべえというもののさいになっていて、夫に小母おばの事を話すと、十兵衛は快く妙了を引き取ることを諾した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
まあ、父さんも、どんなに幼少ちひさ子供こどもだつたでせう。東京行とうきやうゆき馬車ばしやなかには、一緒いつしよ乘合のりあはせた他所よそ小母をばさんもありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これは渠がよく遊びに行く芸者のうちで、蝶吉と小駒の二人が、「小母をばさん」と呼ぶ此女を雇つて万事の世話を頼んで居る。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)