“伯母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おば77.8%
をば19.2%
はくぼ1.0%
おんば1.0%
アント1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの婦人は僕の伯母おば、死んだ僕の母の姉だったのだ。僕の母は僕が三つの時死んでいる。僕の父は僕の母を死ぬる前に離婚している。
鎮魂歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
妻や伯母をばはとり合はなかつた。殊に妻は「このお天気に」と言つた。しかし二分とたたないうちに珍らしい大雨たいうになつてしまつた。
鵠沼雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
伯母はくぼを訪うたのである。公私略にかう云つてある。「九月廿九日、於福山鳥取表伯母君(田中喜三母)対面願之通被仰付、但日数往来之外七日之御暇。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「——伯母おんばは、きのう来たとき、乙女も赤の手つだいしているんだろと、云っておった」
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
伯母アントリジイ」というともうちゃあんと決っている。
字で書いた漫画 (新字新仮名) / 谷譲次(著)