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『鵠沼雑記』
ふりがな文庫
『
鵠沼雑記
(
くげぬまざっき
)
』
僕は鵠沼の東屋の二階にぢつと仰向けに寝ころんでゐた。その又僕の枕もとには妻と伯母とが差向ひに庭の向うの海を見てゐた。僕は目をつぶつたまま、「今に雨がふるぞ」と言つた。妻や伯母はとり合はなかつた。殊に妻は「このお天気に」と言つた。しかし二分と …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
間
(
あひだ
)
丁度
(
ちようど
)
仰向
(
あふむ
)
雞
(
にはとり
)
手拭
(
てぬぐひ
)
角
(
かど
)
罐
(
くわん
)
東屋
(
あづまや
)
雨蛙
(
あまがへる
)
頓狂
(
とんきやう
)
拍子
(
ひやうし
)
後
(
のち
)
風向
(
かざむ
)
馭者
(
ぎよしや
)
何
(
なん
)
伯母
(
をば
)
一様
(
いちやう
)
頸
(
くび
)
鵠沼
(
くげぬま
)
風呂
(
ふろ
)
馬蝿
(
うまばへ
)
一人
(
ひとり
)
雇
(
やと
)
間
(
ま
)
遇
(
あ
)
路
(
みち
)
裂
(
さ
)
蒲団
(
ふとん
)
神鳴
(
かみなり
)
痩
(
や
)
沢山
(
たくさん
)
歪
(
ゆが
)
札
(
ふだ
)
暫
(
しばら
)
彼是
(
かれこれ
)
妻
(
つま
)
天幕
(
テント
)
大雨
(
たいう
)
吠
(
ほ
)
北京
(
ペキン
)