“馬蝿”の読み方と例文
読み方割合
うまばへ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、ちがふにしても、およそちがふ程度があるもので、馬を書かうと思つたのが馬蝿うまばへになつたといふことはない。まあ牛になるとか羊になるとかいふ位である。
僕はバタのくわんをあけながら、軽井沢かるゐざはの夏を思ひ出した。その拍子ひやうしくびすぢがちくりとした。僕は驚いてふり返つた。すると軽井沢に沢山たくさんゐる馬蝿うまばへが一匹飛んで行つた。
鵠沼雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
馬蝿うまばへは水星にもむらがつて行つた。
軽井沢で (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)