“馬鈴薯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばれいしょ35.4%
じゃがいも23.9%
じやがいも16.8%
じやがたらいも7.1%
ばれいしよ5.3%
いも3.5%
ポテトー1.8%
ごしょいも1.8%
じゃがたら0.9%
じゃがたらいも0.9%
じやが0.9%
カルトーフェル0.9%
ポム・ド・テエル0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ポンム・ド・テール(馬鈴薯ばれいしょ)をパルマンティエールと一般に言わせようとして、大層な努力をしていたが、それに成功しなかった。
馬には、大豆、馬鈴薯じゃがいもわら麦殻むぎがらの外に糯米もちごめを宛てがって、枯草の中で鳴く声がすれば、夜中に幾度か起きて馬小屋を見廻りました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お栄はそんなことを胸に浮べながら独りで部屋を片附け、それから勝手の方へ行つてざるの中に入れてあつた馬鈴薯じやがいもの皮をき始めた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
おつぎはうしろはうかくれてた。勘次かんじはしを一ぽんつて危險あぶなものにでもさはるやうに平椀ひらわん馬鈴薯じやがたらいもそのさきしては一ぱいくちいて頬張ほゝばつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
茶色の小さい箱のなかに、四本入りのキャメルの煙草や、ちり紙、乾パン、粉末スープ、豚と馬鈴薯ばれいしよの罐詰なぞが、きちんとはいつてゐる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
「そうですとも! 理想はすなわち実際の附属物つきものなんだ! 馬鈴薯いもまるきり無いと困る、しかし馬鈴薯ばかりじゃア全く閉口する!」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
もし馬鈴薯ポテトー金剛石ダイヤモンドより大切になったら、人間はもう駄目であると、代助は平生から考えていた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
沢の百姓のささくれた手から馬鈴薯ごしょいも貰い
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)
第九 野菜飯 は玉葱たまねぎ人参にんじん馬鈴薯じゃがたらとセロリーあるいはキャベツなぞをく小さく切ってバターでよくいためておきます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
まず溝を穿うがちて水を注ぎ、ヒースと称する荒野の植物を駆逐し、これに代うるに馬鈴薯じゃがたらいもならびに牧草ぼくそうをもってするのであります。このことはさほどの困難ではありませんでした。
「隣の奴め馬鈴薯じやがテキと言つたな。」と思ふと、ハイカラ紳士は顔から火が出るやうにはづかしくなつた。
そこであたしが大きな声でゲラゲラ笑ったので、ナチ・マニアの親子がひどく感情を害し以来〈蕪大根ナヴェ派(フランス派)〉と〈馬鈴薯カルトーフェル派(ドイツ派)〉の対立が激化することになった。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
石川様モシユ・イシカワ馬鈴薯ポム・ド・テエルを取入れなくては、イケませんよ」
馬鈴薯からトマト迄 (新字旧仮名) / 石川三四郎(著)