“馬鈴薯（ばれいしよ）” の例文
茶色の小さい箱のなかに、四本入りのキャメルの煙草や、ちり紙、乾パン、粉末スープ、豚と馬鈴薯（ばれいしよ）の罐詰なぞが、きちんとはいつてゐる。
浮雲 (新字旧仮名) ／ 林芙美子(著)
胡麻（ごま）つぶのやうです。また望遠鏡でよくみると、大きなのや小さなのがあつて馬鈴薯（ばれいしよ）のやうです。
烏の北斗七星 (新字旧仮名) ／ 宮沢賢治(著)
この植物は馬鈴薯（ばれいしよ）類に属するもので其の有効成分マンドラゴリンは、わが国に産する「きちがひなすび」の毒成分「アトロピン」と同じ作用を有するのであつて、往時人々は麻酔剤として用ひ
毒と迷信 (新字旧仮名) ／ 小酒井不木(著)
畑（はたけ）には馬鈴薯（ばれいしよ）白う花咲きて
第二邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
馬鈴薯（ばれいしよ）のうす紫の花に降（ふ）る
一握の砂 (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)
いざさらば馬鈴薯（ばれいしよ）の畑（はた）を越え
邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
馬鈴薯（ばれいしよ）の花咲く頃と
一握の砂 (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)