“降”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
32.9%
くだ27.4%
23.1%
ふり2.8%
おろ2.1%
こう1.8%
おり1.7%
1.6%
ぶり1.2%
さが0.8%
(他:35)4.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“降”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)28.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.0%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行4.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
天道樣てんたうさま何分なにぶんたのまをしますぜ、やあお天道樣てんたうさまといやることは/\。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
天のいづこも天堂にて、たゞかしこに至上の善の恩惠めぐみの一樣にらざるのみなること是時我に明らかなりき 八八—九〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かけはし合渡ごうどから先は木曾川も上流の勢いに変わって、山坂の多い道はだんだん谷底へとくだって行くばかりだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しいささかでもこれに暴行ぼうこうくわえようものなら、立所たちどころ神罰しんばつくだるであろう。
で、その存在そんざいをたしかめると、安心あんしんしたやうにまたすぐあなところりてた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
丁度ちやうど、その砂山の上に来た時、久米くめは何か叫ぶが早いか一目散いちもくさんに砂山をりて行つた。
微笑 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
小留おやみのない雪は、軒の下ともいわず浴びせかけてふりしきれば、男の姿はありとも見えずに、風はますます吹きすさぶ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
気候が夏の末から秋に移って行く時と同じよう、春の末から夏の始めにかけては、折々おりおり大雨おおあめふりつづく。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
門の戸は重い音を立てゝけられた。瑞木を車夫が下へおろすのと一緒に鏡子はころぶやうにして門をくゞつた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「オッと来たり、その棺桶は門口へおろいとけ。上から花輪をば、のせかけとけあ、おくれた奴の目印になろう。盗む者はあるめえ」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「では、すぐ馬をとばして、秦朗と一騎打ちを遂げ、その首をこれへ持ってこい。然る後、こうを容れ、重き位置を与えよう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうを乞いながら、憐愍れんびんを仰ぐなど、贅沢な云い分。否やあれば、七百の城兵もろとも、ほふり尽すまでのこと」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濃霧は山をおりるにしたがい次第次第に薄くなって、緑の山々も四方に見えるようになったが、道はしばしば草に埋没して見えなくなる。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
登る時には長い時間と多くの汗水とをついやさせた八溝山も、そのおりる時はすこぶる早い。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
藻掻いていると、確か女が来てから一週間目だったかと思う、朝からのビショビショりが昼過ても未だ止まない事があった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ところが、あさからのりで、れると警報けいはう暴風雨ばうふううである。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
浮嚢うきぶくろ取外とりはづした柄杓ひしやくたぬもののごとく、をりからそとのどしやぶり
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それから五六日経つと、大雷おほかみなりが鳴つて雨がどしやぶりに降り出した。
郎女の口よりも、皮膚をつんざいて、あげた叫びである。山腹の紫は、雲となってたなびき、次第次第にさがる様に見えた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
高原をひらいて、間引いたまばらな木原こはらの上には、もう沢山の羽虫が出て、のぼったりさがったりして居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
物の音。——つた つたと來て、ふうとち止るけはひ。耳をすますと、元の寂かな夜に——タギクダる谷のとよみ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
物の音。——つた つたと來て、ふうとち止るけはひ。耳をすますと、元の寂かな夜に、——タギクダる谷のとよみ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
またこの天には神意みこころほかところなし、しかしてこれを轉らす愛とこれがふらす力とはこの神意の中に燃ゆ 一〇九—一一一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
時に万籟ばんらいせきとして、地に虫の這う音も無く、天は今にもふらせんずる、みぞれか、雪か、あられか、雨かを、雲のたもとに蔵しつつ微音をだに語らざる、そのしずかさに睡りたりし耳元に、「カチン」と響く鉄槌の音は、鼓膜をつんざきて予が腸を貫けり。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「穴だよ。——あらがねほうり込んで、まとめて下へげる穴だ。鉱といっしょに抛り込まれて見ねえ……」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
矢を負った鳥影が、山寺の裏あたりへ垂直にがって行った。盛綱が駈け降りたので、どうせ帰り道ではあるし、定綱もやや遅れて、追って行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男「今雨が降らんではさくの為によくえから、わしの方じゃアふるちっとはよいちゃア」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
にらめばうつくしいつる、そでかざせばあめふるなり
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
郎女の口よりも、皮膚をつんざいて、あげた叫びである。山腹の紫は、雲となつてタナビき、次第々々にサガる様に見えた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女の口よりも、皮膚をつんざいて、あげた叫びである。山腹の紫は、雲となつてタナビき、次第々々にサガる樣に見えた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
汝我に欺かると思ふなからんため、わがみづからいふごとく愚なりしや否やを聞くべし、わが齡の坂路さかみちはやくだりとなれるころ 一一二—一一四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
【はやくだりと】われ三十五歳を過ぎしとき(地、一・一—三註參照)
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
やはり雪がふったので水の上には雪が溜っていた。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
成程れはい話で、此方こっちはモウ実に金にこがれて居るその最中に、二人の子供の洋行費が天からふって来たようなもので、即刻そっこく応と返辞へんじをしなければならぬ処だが、私は考えました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
折口も其一つで、汀にもやうた舟へのり口を、案内申したと言ふので、上人から賜つたおりくちを、家名としたのだと言ふ、仮名遣ひや、字に煩されぬ説明である。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此神の出現する時は此御嶽に神の笠がり、其附近の今帰仁ナキジンにも笠が降りる。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あらため見れば、鈎※はりすおもり、綸など、みだれに紊れ、処々に泥土さへ着きて、前回の出遊に、雪交りの急雨にひ、手の指かじかみて自由利かず、其のまゝ引きくるめ、這々ほうほうの体にて戻りし時の、敗亡のあと歴然たり。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
かれ避追やらはえて、出雲の國の肥の河上、名は鳥髮とりかみといふところあもりましき。
ここを以ちて仁岐ににぎの命、初めて高千たかちたけあも神倭かむやまと天皇すめらみこと、秋津島に經歴したまひき。
けれど少女は「まりやおんりしてはいけないよ。」といって、しっかと抱き締めて、さっさと広々とした沙原すなはらの方へ切れた草履ぞうりをひきずって、歩んで行きかけますと、遠くの沖の方を往来ゆききします白帆の影が見えます。
嵐の夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これは宋人が屠者には殺された犬の幽霊がき歩く、それを見て犬が吠えるといったに対して程子は、『列子』に見えた海上の人鴎に親しみ遊んだが、一旦これを捕えんと思い立つと鴎が更に近付かなんだ例に同じく、屠者に殺意あれば犬直ちにこれを感じ知ると考えたのだ。
「オ、いい心持でひとりで喋っていたら、とんだ空合になってきてしまった。れるな今夜は」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
雪を払ふは落花をはらふについして風雅の一ツとし、和漢の吟咏あまた見えたれども、かゝる大雪をはらふは風雅のすがたにあらず。初雪の積りたるをそのまゝにおけば、再びる雪を添へて一丈にあまる事もあれば、一度ふれば一度掃ふ(雪浅ければのちふるをまつ) 是を里言さとことば雪掘ゆきほりといふ。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
みちわるしも、よこりにふりかかるあめのしぶきも、いま他所よそ出来事できごとでもあるように
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
門人らには、分らないのである。第一、かりそめにも、師の治郎右衛門忠明が、小次郎に対してまいったとさけんだのが、心外であった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しかも、ああして、真剣と真剣とで、立ち向ってみた結果は、この治郎右衛門自身の中にも明らかに、恥ずべき非が見出された。わしはその非に対して慎んでまいったといった」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「とうとうって来やアがった。」と叫んで思い思いに席を取った。文公の来る前から西の空がまっ黒に曇り、遠雷さえとどろきて、ただならぬけしきであったのである。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そつとりやう いや、おどろいてしまつた