ふっ)” の例文
やはり雪がふったので水の上には雪が溜っていた。きっとこの池の周囲まわりに住んでいる狐か狸が大雪で、食物に困って種々いろん真似まねをやるのだろうと思って、その夜は寝た。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
成程れはい話で、此方こっちはモウ実に金にこがれて居るその最中に、二人の子供の洋行費が天からふって来たようなもので、即刻そっこく応と返辞へんじをしなければならぬ処だが、私は考えました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
空は漸々だんだん暗くなって来た。雪がまたふって来そうになった。私は銃をかついで家へ急いだ。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この猿松さるまつめ馬鹿野郎めとひとり心の中でののしり、ソレカラ山本の家にも事実は云われぬ、れがあらわれて奥平の不面目ふめんもくにもなれば、わざわいかえって私の身にふって来て如何どんな目に逢うか知れない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
雨がふっても雪が降ても年中一日も欠かしたことはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)