“ふっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.7%
16.7%
16.7%
8.3%
8.3%
8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おおきに、一簇ひとむら黒雲くろくもの濃く舞下まいさがつたやうにただよふ、松を焼く煙をふっと吹くと
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
田圃たんぼむこうの杉の森をかすめて、白い風がふっふっ幾陣いくしきりはすに吹き通る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
尻尾しっぽの毛は大鳥毛のようで高く巻き上がってふっさりしており、ももの前にも伴毛ともげが長い、胴は短くつまって四足細く指が長く歩く時はしなしなする。
美妙斎の、特長のある長いあごも、西欧の詩人や学者のように、耳のあたりで、ふっさりと髪を縮らせた魅惑も、逢わない時はことさらに強く思いうかべられて、こういう時には、ああいう眼をする。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
やはり雪がふったので水の上には雪が溜っていた。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
成程れはい話で、此方こっちはモウ実に金にこがれて居るその最中に、二人の子供の洋行費が天からふって来たようなもので、即刻そっこく応と返辞へんじをしなければならぬ処だが、私は考えました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
元町の家主は大騒ぎで心配をして居るという兼松の注進で、さては無理に喧嘩をふっかけて弟子師匠の縁を切り、書付の日附を先月にしたのは、恩ある己達を此の引合に出すまいとの心配であろうが、此の事を知っては打棄って置かれない
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
モウ一盃、これでお仕舞しまいりきんでも、徳利とくりふって見て音がすれば我慢が出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
宝石商の電灯は今硝子越ガラスごし彼女かのおんなの鼻と、ふっくらした頬の一部分と額とを照らして、はすかけに立っている敬太郎の眼に、光と陰とから成る一種妙な輪廓りんかくを与えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)