“振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
45.3%
ふる21.1%
ふり16.6%
6.6%
ぶり6.3%
ぷり0.7%
0.7%
しん0.4%
ふら0.4%
ふつ0.3%
ブリ0.3%
にぎや0.1%
ふっ0.1%
ふるは0.1%
ぶっ0.1%
ぶる0.1%
0.1%
0.1%
ゆら0.1%
フリ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よ、愚劣ぐれつな×(2)に対してこぶし子供こどもらを、かほをそむけてのゝしをんなたちを、無言むごんのまゝ反抗はんこう視線しせんれつきつけるをとこたちを!
婦人相手のことで、なかなか、その応対が念入りで、私も一生懸命ですから、掛引をするではないが願望を遂げたいために弁をふるう。
主の彼は可笑しさをこらえ、素知らぬふりして、宮前のお広さん処へは、其処の墓地にうて、ずッとって、と馬鹿叮嚀ばかていねいに教えてやった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と、ちょろりと舌を出して横舐よこなめを、ったのは、魚勘うおかんの小僧で、赤八、と云うが青い顔色がんしょく、岡持をら下げたなりで道草を食散らす。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが好い加減にけましたらば別に玉子の白身四つぶりを本式に泡立ててやっぱり少しずつメリケン粉を振りかけながらその中へ三
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
これはにかわが丈夫でないので除れたのであったが、僕は知らんぷりして多くの木製の牛の中にそれを交ぜてしまった。
リギ山上の一夜 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「そうさなあ」と冷ややかに、「南蛮屋は随分手広いが、おっるって探すに手間暇はいらぬ。ひとつ家探しをしてみねえ」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
破陣の勢いで錫杖を一しんすれば、丘小一の影は宙へ躍って新月のやいばをかざし、崔道成は低く泳いで颯地さっちけんを横に払う。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふら否々いや/\其方が申す所一ツとして申譯は相成ず欲情よくじやうかゝりては實の親子しんし兄弟の中成とも心得ちがひの者往々まゝある事なれば彌々いよ/\ちんずるに於ては拷問がうもん申付るぞ其方がくびに掛し百兩入の財布さいふは則ち平兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
忌々いま/\しさうに頭をふつて、急に急足いそぎあし愛宕町あたごちやうくらい狭い路地ろぢをぐる/\まはつてやつ格子戸かうしどの小さな二階屋かいやに「小川」と薄暗い瓦斯燈がすとうけてあるのを発見めつけた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
歌垣の歌の、古詞何々ブリを繰り返す様になつて行く一方に、風雅な遊戯・宴遊の方便に用ゐられた側が、次第に、文学態度の意識を生じて来た。
障礙物しょうがいぶつは巡査派出所だが、これはどちらにも一箇所ずつある。そこで利害を比較すれば、只にぎやかな切通しを避けて、寂しい無縁坂を取ると云うことに帰着する。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
モウ一盃、これでお仕舞しまいりきんでも、徳利とくりふって見て音がすれば我慢が出来ない。とう/\三合さんごうの酒を皆のん仕舞しまって、又翌日は五合飲む。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
とほれと脇腹わきばら愚刺ぐさと計りに差貫さしつらぬけば何ぞたまらん庄兵衞はあつと叫も口の中押へ附られ聲出ず苦き儘にもがきけるをお光は上へまたがりて思ひの儘にゑぐりければ七てんたうふるは虚空こくう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私は柄杓ひしゃくで水を浴せ掛ると、鶩は噂好うわさずきなお婆さんぶって、泥の中を蹣跚よろよろしながら鳴いて逃げて行きました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ちはやぶる神のむかし大山つみのなせる業にや造化の天工いづれの人か筆をふるひ詞を尽さむ。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
い寄ると解釈すりゃ、ダンスでもする奴かな。」
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
三郎は飛びつくようにり動かしましたが、麻酔剤を呑まされたのか、急病を起したのか、容易のことでは覚めそうもありません。
九つの鍵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
此のゆらぎ一滴の涙ゐたまらず
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)
記・紀に見えた大歌——歌・フリをこめて——と、万葉の一・二に残つた宮廷詩との差異は、下の二つである。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)