“振下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふりおろ37.5%
ぶらさ37.5%
ぶらさが25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抜刀ぬきみの両人、文治のうしろより鋭く切掛けました。其の時早く文治は前に押えた腕を捩上ねじあげ、同役二人ににん振下ふりおろす刀の下へ突付けました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……第一寄進に着いた電燈に対してもお鹿の女房が辞退するのを、遠慮は要らない、で直ぐに、あの、前刻さっきのあれ、ひな栄螺さざえはまぐりの新聞包みを振下ぶらさげて出た。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うふん。」といって、目をいて、脳天から振下ぶらさがったような、あかい舌をぺろりと出したのを見て、織次は悚然ぞっとして、雲の蒸す月の下をうち遁帰にげかえった事がある。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)