“前刻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さっき51.9%
さつき27.8%
さき5.6%
せんこく5.6%
さきに3.7%
いましがた1.9%
さツき1.9%
ぜんこく1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“前刻”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
……御堂の外格子——あの、前刻さっききざはしから差覗さしのぞいた処はただ、黒髪の暗いすだれだったんですがな。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とそこで一つ腰をかがめて、立直った束髪は、前刻さっきから風説うわさのあった、河野の母親と云う女性にょしょう
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——前刻さつきくさあぜにてたかさが、パサリと、ひとりでたふれると、した女中ぢよちうが、
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前刻さつきから、げたり、げたり、むねなみたして女房にようばう
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
柳町の裏長屋で……魚頭も鱗もない、黄肌鮪きはだに弱った事は、——前刻さきに言った通りです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……爺さんは実に、前刻さきにお孝にもその由を話したが……平時いつもは、縁日廻りをするにも、お千世が左褄を取るこの河岸あたりははばかっていたのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
立派にいふて除けるつもりなりしも、涙の玉ははらはらはら、ハツト驚くお糸の容子かほに、前刻せんこくより注意しゐたる義父は、これも堪へず張上げたる声を曇らし、
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
へい、お客様前刻せんこくは。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あらためてしるしせう、……前刻さきにまをした、鮫膚さめはだ縮毛ちゞれけの、みにくきたない、木像もくざう
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この老人は、黒光りのする古茶棚と長火鉢の隅をとって、そこへ、一人で膳を構えて、こつねんと前刻さきにから一人で、一口ずつ飲んで、飲んでは仮睡いねむりをするらしかったが、ごッつり布子ぬのこで、この時である。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旦那だんなさぞ前様めえさま吃驚びつくりさつせえたらうが、前刻いましがたふね一所いつしよに、しろ裸骸はだかひとけるのをときは、やれ、五十年百年目ごじふねんひやくねんめには、なかおなことまたるか、と魂消たまげましけえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とおはなしもいかゞぢやから、前刻さツきはことをけていひませなんだが、昨夜ゆふべ白痴ばかかしつけると
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前刻さツきうまいなゝいたのは此家こゝよりほかにはないとおもつたからつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前刻ぜんこくより無言むごんにて平伏へいふくしたる恩田杢おんだもく此時このときはじめてかうべもた
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)