“心得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゝろえ54.5%
こころえ38.6%
こゝろゑ3.4%
こころう2.3%
ノウテス1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしはその前刻さつきからなんとなくこの婦人をんな畏敬ゐけいねんしやうじてぜんあくか、みち命令めいれいされるやうに心得こゝろえたから、いはるゝままに草履ざうり穿いた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
このごろは体がだるいと見えておなまけさんになんなすったよ。いいえ、まるでおろかなのではございません、何でもちゃんと心得こころえております。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
墓塲はかば掃除さうぢ男衆をとこしゆたすくるまではたらけば、和尚おしやうさま經濟けいざいより割出わりだしての御不憫ごふびんかゝり、としは二十からちがうてともなきことをんな心得こゝろゑながら
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人が我におくるに、つまらぬ物をもってするなら、我は彼に与うるに貴重なるしなをもってすべしとの意で、かえって出来がたきことながら、この句は世を渡るに常に心得こころうべきことである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
前提旅行会社が白い人々に対して発している心得ノウテスやらお願いレクエトやらだが、そこで、欧羅巴ヨーロッパの旅行団は、このことごとくを承知したうえで、せいろんへ、せいろんへ、せいろんへ
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)