“御不憫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごふびん80.0%
おいとし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓場の掃除に男衆おとこしゆの手を助くるまで働けば、和尚さま経済より割出しての御不憫ごふびんかかり、年は二十から違うて見ともなき事は女も心得ながら
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あなたのお心持ちもわたしは身にしみてお察し申しますが、どこから見ても批点の打ちどころのない奥様のお身の上もわたしには御不憫ごふびんで涙がこぼれてしまうんでございますよ。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わきかへるなみだ人事ひとごとにして御不憫おいとしぢやうさま此程このほどよりのおわづらひのもとはとはゞなにゆゑならず柔和おとなしき御生質たちとてくちへとてはたまはぬほどなほさらにいとほしおこゝろ中々なか/\ふやうなものにはあらずこのふみ御覽ごらんぜばおわかりになるべけれど御前おまへさま無情つれなき返事へんじもしあそばされなばのまゝに居給ゐたまふまじき御决心ごけつしんぞと
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)