“孃”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
ぢやう44.4%
じやう18.5%
じよう11.1%
いと3.7%
ぢゃう3.7%
3.7%
じょ3.7%
ぢよう3.7%
とう3.7%
ひめ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、御安心ごあんしんください。——ゆきなか跣足はだし歩行あることは、都會とくわいぼつちやんやぢやうさんが吃驚びつくりなさるやうな、つめたいものでないだけは取柄とりえです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ながれてられるたのみもなしマアどのくらゐかなしからうとらぬことながら苦勞くらうぞかしとて流石さすがわらへばテモじやうさまははなこゝろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かけきしにいままへてもふがかなしき事義じぎりぬじようさまの御恩ごおん泰山たいざんたかきもものかずかはよしや蒼海そうかいたま
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
抱起だきおこして「これ、俯向うつむき轉倒ころばしゃったな? いま一段もっと怜悧者りこうものにならッしゃると、仰向あふむけ轉倒ころばっしゃらう、なァ、いと?」とふとな
乳母 はて、おわかかた母御樣はゝごさまこのやしき内室おかたさまぢゃがな、よいおひとで、御發明ごはつめいな、御貞節ごていせつな。わしは、いま貴下こなたはなしてござらしゃったぢゃうさまをそだてました。
お辰いよ/\眞面目に、弟子は子もおなじなれば我が身も可愛きあのおの爲、早くらちのあかせましたけれど、それは一筋、お前さまのお情實こゝろも汲まぬでは御座ござんせぬ
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
昨日あの『じょっちゃん』を連れて行った先の首尾を手短かに問い訊してから、マリヤ・スィソエヴナはすぐさまパーヴロヴィチの行状に話題をむけた。
母親はゝおやあやしき笑顏ゑがほをしてすこてばなほりませう、いつでもきまりのわがまゝさんさぞ友達ともだちとも喧嘩けんくわしませうな、眞實ほんにやりれぬぢようさまではあるとてかへるに、美登利みどりはいつか小座敷こざしき蒲團ふとん抱卷かいまき持出もちいでゝ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此方こつちへ來やはつてから、何んぼにもならんうちや、そいでも三四年してからやつたかなア、とうやんが生れてき死にやはつて、奧さんが墓參りに行きやはると、何んでも寒い時で
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
此君このきみにあたるひとあるまじとえけるが、ひめとは隨一いつなかよしにて、なにごとにも中姉樣ちうねえさましたれば、もとよりものやさしきたちの、これはまた一段いちだん可愛かあいがりて、ものさびしきあめなど
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)