じやう)” の例文
新字:
ながれてられるたのみもなしマアどのくらゐかなしからうとらぬことながら苦勞くらうぞかしとて流石さすがわらへばテモじやうさまははなこゝろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なだ銘酒めいしゆ白鶴はくつるを、白鶴はくかくみ、いろざかりをいろもりむ。娘盛むすめざかり娘盛むすめもりだと、おじやうさんのおしやくにきこえる。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なつはじめのよひのことでした。築地つきぢせいルカ病院びやうゐんにK先生せんせいのおじやうさんをみまひました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
何故なぜッて、うです、おじやうさん、これは元來ぐわんらいあか薔薇ばらであつたんですがわたしどもがあやまつてしろいのを一つぜたのです、それで、れが女王樣ぢよわうさまのおにとまらうものなら
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
つと大事だいじほねさへらば御氣おきらぬことはづさだめて、かゝるおにしゆうをもつぞかし、目見めみえのみて三日ののち七歳なゝつになるじやうさまおどりのさらひに午後ごゞよりとある
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
... おじやうさん、私共わたしども女王樣ぢよわうさまのおでになる以前まへに、一生懸命しやうけんめいにそれをつてくんです、それ——』此時このときあだか花園はなぞのむかふを氣遣きづかはしげにながめて五點フアイブが、『女王樣ぢよわうさまが!女王樣ぢよわうさまが!』とさけんだので
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ああ、おじやうさんをみる、それが、しか最後さいごにならうとは!
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
せしがまたことさらにホヽとわらつてじやうさま一寸ちよつ御覽ごらんあそばせこのマア樣子やうす可笑をかしいことよと面白おもしろげにいざなはれてなんぞとばかり立出たちいづ優子いうこ八重やへ何故なぜ其樣そのやうなことが可笑をかしいぞわたしにはなんともきを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「どうも有難ありがたう、おじやうさん。いつかおれいはいたします」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
なやましげにて子猫こねこのヂヤレるはもやらでにはながめて茫然ばうぜんたりじやうさま今日けふもお不快こゝろわるう御坐ございますか左樣さうけれどうも此處こゝがとしてするむねうちにはなにがありやおもおもひをられじとかことば
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)