“嬢”のいろいろな読み方と例文
旧字:孃
読み方割合
じょう66.4%
むすめ5.6%
こ4.7%
ぢやう4.7%
じょ4.7%
さん1.9%
じょっ1.9%
ねえ1.9%
ちゃん0.9%
ぢよう0.9%
かた0.9%
さま0.9%
じよ0.9%
じよう0.9%
ぢよ0.9%
とう0.9%
ミス0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほんとうに、平常(へいぜい)は、そんな不安(ふあん)も感(かん)じないほど、このへやの中(なか)は平和(へいわ)で、お嬢(じょう)さんの笑(わら)い声(ごえ)などもして、にぎやかであったのです。
風の寒い世の中へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
休題(さておき)、南町の桐楊塾は、監督が祖母さんで、同窓が嬢(むすめ)たちで、更に憚(はばか)る処が無いから、天下泰平、家内安全、鳳凰は舞い次第、英吉は遊び放題。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うんにゃ、あのまた気高い処から言語(ことば)付の鷹揚な処から容子(ようす)がまるで姫様よ。おいら気が臆(おく)れて口が利悪(ききにく)い。」「その癖優しい嬢(こ)だ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
親(した)しかつたうへに、お嬢(ぢやう)さん……後(のち)の香川夫人(かがはふじん)は、園(その)のつくる歌(うた)の愛人(あいじん)であつた。園(その)は其(そ)の作家(さくか)なのである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「なにしろ、べらぼうにお日和(ひより)がようがす。浪華(なにわ)の町の繁昌や千船(ちふね)百船(ももふね)の港口も、ここからはまるみえだ。ネ、そちらのお嬢(じょ)ッちゃん」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女子の特質とも言うべき柔和な穏やかな何処(どこ)までも優(やさ)しいところを梅子嬢(さん)は十二分に有(もっ)ておられる。これには貴所(あなた)も御同感と信ずる。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「嬢(じょっ)ちゃんのお供をして、お前、おふくろさんに薬を一度お見せもうして、それからすぐに御病人のところへもってっておあげ。」
森「感服だ、感服だと褒めた、旦那が女を褒めたことはねえが、この嬢(ねえ)ちゃんばかりは褒めた、お父(とっ)さんはどうしましたえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その女たちの中でも一等捌(さば)けるピン嬢(ちゃん)とチョキ嬢(ちゃん)という二人がノスタレだかオシッコだかわかりませんが病気になっちゃったんで
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ほう 猫(ねこ)のお嬢(ぢよう)さんはだいぶ君が気に入つてゐるやうだよ
「それにあの嬢(かた)も、オホホホ何だと見えて、お辞儀する度(たんび)に顔を真赤にして、オホホホホホ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「わたしは、おまえさんから、その踊(おど)りを習(なら)いたいのですから、そんな、気兼(きが)ねはすこしもいりません。」と、お嬢(さま)さまは答(こた)えられました。
初夏の空で笑う女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
嬢(じよ)つちやん さよな
青い眼の人形 (新字新仮名) / 野口雨情(著)
「いいえ、おまえさんをつれてゆくことなどはできません。はやく、お帰(かえ)りなさい。」と、お嬢(じよう)さんは、迷惑(めいわく)そうにいって、さっさとあちらへいってしまいました。
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
『嬢(とう)ちやんだすか、可愛らしいおますな。』
日記のうち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
いはゆる老嬢(オールドミス)には違ひないが、その風丰と云ひ、挙止と云ひ、殊に、多少鼻にかかる言葉の調子に至つては「老(オールド)」の色よりも「嬢(ミス)」の気が勝ち、世間タイプで云ふ先生型(タイプ)のなかでも
荒天吉日 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)