“老嬢”のいろいろな読み方と例文
旧字:老孃
読み方割合
ろうじょう23.1%
オールドミス23.1%
おうるどみす15.4%
じょう7.7%
オウルド・ミス7.7%
オールドメイド7.7%
オールドメード7.7%
ヲールド・ミツス7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなたの言葉は田舎いなかの女学生丸出しだし、かみはまるで、老嬢ろうじょうのような、ひっつめでしたが、それさえ、なにか微笑ほほえましい魅力でした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
勇と秀子の猛烈な恋にごうを煮やして、老嬢オールドミスの岡焼半分に、その二品を取出して、勇の発見するような場所へそっと移したのでした。
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
やっぱり近所に住んでいたが、みんな後家ごけさん——後家さんはおっかさん一人で、あとは老嬢おうるどみすだったのかも知れないが、女ばかり四人よったりしてキチンと住んでいた。
山国なのに、町には晩に燈火あかりもないのですから! 出かけるとします。暗やみばかりです。それで私は申すのです、そしてまた、お老嬢じょうさままで私のように申されて……。
晩婚の女の多いイギリスあたりではそんなに老嬢オウルド・ミスの組でもないので、いつかは彼女の前に現われるであろう騎士を待つ心は無意識にも絶えずあったのだろう。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
乃公は此先生このせんせいが好きだけれども、善ちゃんは彼は老嬢オールドメイドだと言った。老嬢ろうじょうだって構わない。乃公は自分が家に居た頃の話をして聞かせたら、大層同情してくれた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
唯鼠を取ってやろう、お医者さんの家にペストの子が威張って居ては不見識だと思って、全くの親切心しんせつごころからした事で、決してお春姉さんを一生老嬢オールドメードにしよう等という量見から出たのではない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
文学といふ女神は、或は老嬢ヲールド・ミツスにて世を送ることあるも、卑野なる神に配することをがへんぜざるべければなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)