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老嬢
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ろうじょう
ふりがな文庫
“
老嬢
(
ろうじょう
)” の例文
旧字:
老孃
あなたの言葉は
田舎
(
いなか
)
の女学生丸出しだし、
髪
(
かみ
)
はまるで、
老嬢
(
ろうじょう
)
のような、ひっつめでしたが、それさえ、なにか
微笑
(
ほほえ
)
ましい魅力でした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
この最後の家の前を通り過ぎながら、そこに毎夏のようにいつも同じ二人の
老嬢
(
ろうじょう
)
が住まっているのを何んとなく気づかわしげに見やっては
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
乃公は
此先生
(
このせんせい
)
が好きだけれども、善ちゃんは彼は
老嬢
(
オールドメイド
)
だと言った。
老嬢
(
ろうじょう
)
だって構わない。乃公は自分が家に居た頃の話をして聞かせたら、大層同情してくれた。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そのヴィラに
昔
(
むかし
)
住んでいた二人の
老嬢
(
ろうじょう
)
のことについては爺やも私に何んにも知らせてくれなかった。「ああ、セエモオルさんですか」と言ったきりだった。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
彼
(
あ
)
の顔は唯今動物と共にノアの箱船から出たばかりで
厶
(
ござ
)
いという顔だそうだ。日曜学校で教わった時に、動物は皆二疋ずつ出て来たと聞いたが、伯母さんは
老嬢
(
ろうじょう
)
だから一人で出て来たに相違ない。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
私が私の「美しい村」の物語の中に
描
(
えが
)
いた、二人の
老嬢
(
ろうじょう
)
たちのもと住まっていた、あの
見棄
(
みす
)
てられた、古いヴィラの話を彼女にして聞かせると、それをしきりに見たがったので
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
“老嬢”の意味
《名詞》
婚期を過ぎた未婚の女性。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
嬢
常用漢字
中学
部首:⼥
16画
“老”で始まる語句
老
老人
老爺
老婆
老耄
老舗
老獪
老母
老婢
老女