“描”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
58.8%
えが25.8%
ゑが12.2%
うつ0.7%
かい0.7%
えがき0.2%
かか0.2%
かき0.2%
0.2%
がき0.2%
(他:3)0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“描”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)8.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
画家達が要塞地だからいては悪からうと問ふと、番兵はくのは構はないが草木の花を摘むなと答へた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
成程考へてみると、自分はバビロンの塔を知つてゐるが、それを知つてゐるからと言つて画はうまけさうにも思へない。
そんな風に楽しい空想をえがいているときでも、絶えず、先輩達の眼、周囲の口が、想われて、それがなによりいやでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
私は夢中に町の中を歩きながら、自分の室にじっすわっている彼の容貌ようぼうを始終眼の前にえがき出しました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
漸次ぜんじ人勢にんずえておほきな内側うちがはさらちひさゑがかれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だから日本の文学者が、好んで不安と云ふがはからのみ社会をゑがき出すのを、舶来の唐物とうぶつの様に見傚してゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それかの今日に存在する浄瑠璃じょうるり院本まるほんなるものは実に封建思想の産物にして実にその真相をうつし出だしたる明鏡なり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
内容には色々な世相をうつしてゐるが、秀れたものは、矢張り恋愛と戦争を書いたものに多かつた。
「三四郎」には大学生の事をかいたが、この小説にはそれから先の事を書いたからそれからである。
『それから』予告 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
娘は、へやうちに閉じこもって、一心に蝋燭の絵をかいていました。しかし年より夫婦はそれを見ても、いじらしいとも哀れとも思わなかったのであります。
赤い蝋燭と人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
春章がしばらくの図はたちばなもん染抜きたる花道の揚幕あげまくうしろにしてだいなる素袍すおうの両袖さなが蝙蝠こうもりつばさひろげたるが如き『しばらく』を真正面よりえがきしものにて
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
画にかかばやと思う図なり。
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
どうぞ是非ぜひいますぐかきれよ、かみふで姉樣ねえさまのをりてべし
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よくぞ男に生れたる、と云う陽気でもなく、虫を聞く時節でもなく、家は古いが、壁から生えたすすきも無し、絵でないから、一筆きの月のあしらいも見えぬ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四方の壁には昔から此処ここで飲んだ幾多の漫画家の奇怪千ばんな席がきが縦横に貼られ、傷だらけの薄ぎたな荒木あらきの卓の幾つと粗末な麦藁の台の椅子の二十ばかりとが土間に散らばつて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
これは確かにあの場所で。なかなかうまくえてありますねえ。だれが描えたんですかなあ? 海賊なんて奴あとても物識らずで描けめえとあっしは思いますがな。はあ、ここにありますよ、『キッド船長(註五三)碇泊所』とね、——あっしの船友達もそう言ってました。
僕かね、僕だってうんとあるのさ、けれども何分貧乏とひまがないから、篤行とっこうの君子を気取ってねこと首っきしているのだ。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
根津ねず大観音だいかんのんに近く、金田夫人の家や二弦琴にげんきんの師匠や車宿や、ないし落雲館らくうんかん中学などと、いずれも『吾輩わがはいねこである』の編中でなじみ越しの家々の間に
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
メーテルリンクの「沈黙」は何だか怖ろしくて厭やですね、——そんなことを云ひながら、机の上の鏡台をのけて、私は彼女の眉をいた、注意深く。
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)