“ねこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ネコ
語句割合
83.5%
寝込5.5%
寐込2.5%
寝子1.5%
寢込1.5%
寝転1.0%
根掘1.0%
眠込1.0%
0.5%
根扱0.5%
(他:3)1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おれたちは何だってこんなに泥棒ねこ扱いに、いじめられるんだろうなあ」と、藤原がため息と一緒に吐き出すようにいった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
「不良少年になるんじゃないよ」などといって頭をたたかれていたが、なんのためにたたかれるのかねこにはわからないだろう。
ねずみと猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
けれども半日ほど泣いたら、二晩も眠らなかったつかれが、一ぺんにどっと出て来たのでつい泣きながら寝込ねこんでしまう。
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
するうちつい昼間ひるまつかれが出て、人もいぬねむるともなく、ぐっすり寝込ねこんでしまいました。
忠義な犬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ぐッすり寐込ねこんででもいようもんなら、盗賊どろぼう遁込にげこんだようじゃから、なぞというて、叩き起して周章あわてさせる。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふゆうちは、真白まつしろ寐床ねどこもぐつて、立身たちみでぬく/\とごしたあとを、草枕くさまくら寐込ねこんで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのね、手水鉢ちょうずばちの前に、おおきな影法師見るように、脚榻きゃたつに腰を掛けて、綿の厚い寝子ねこうずくまってるのが、何だっけ、君が云った、その伝五郎。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此奴こいつ寝子ねこ広袖どてらを着ている。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぱらつたか、寢込ねこんだか、馬方うまかため、馬鹿ばかにしやがると、異説いせつ紛々ふん/\たるところ
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
晩食ばんしよく一合いちがふで、いゝ心持こゝろもちにこたつで寢込ねこんだ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひっそりして人の気合けわいもしないから、泥足のまま椽側えんがわあがって座蒲団の真中へ寝転ねころんで見るといい心持ちだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
身体からだの楽になった彼は、寝転ねころんでただ退院の日を待つだけであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
次に天のカグ山のしげつた賢木さかき根掘ねこぎにこいで、うえの枝に大きな勾玉まがたまの澤山の玉の緒を懸け、中の枝には大きな鏡を懸け
占合うらへまかなはしめて一三、天の香山の五百津の眞賢木まさかき根掘ねこじにこじて一四
……南無三寶なむさんぼう、ほんにまア眠込ねこんでござることぢゃ! でも是非ぜひおこさにゃならぬ。
押川 ぐつすり眠込ねこんでるから感心だよ。健康なのもそのお蔭だ。奥さんはよくおやすみになる方ですか。
雅俗貧困譜 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
僕かね、僕だってうんとあるのさ、けれども何分貧乏とひまがないから、篤行とっこうの君子を気取ってねこと首っきしているのだ。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
根津ねず大観音だいかんのんに近く、金田夫人の家や二弦琴にげんきんの師匠や車宿や、ないし落雲館らくうんかん中学などと、いずれも『吾輩わがはいねこである』の編中でなじみ越しの家々の間に
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのうちにはあちこちの見回りから引き返して来て、最も破損のはなはだしかったところは村の万福寺だと言い、観音堂かんのんどうの屋根はころびかかり、檜木ひのき六本、すぎ六本、都合十二本の大木が墓地への通路で根扱ねこぎになったと言って見せるものがある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『まァ、それはかく福鼠ふくねずみふには——』と帽子屋ばうしやつゞけて、しや打消うちけされはしないかと、心配しんぱいさうに四邊あたり見廻みまはしましたが、福鼠ふくねずみ打消うちけすどころか、もうとツくに熟睡ねこんでました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
我詩には、店の卓の上なる猫兒ねこ、店の女房と價を爭ひたる、若き「カツプチノ」僧さへ、殘ることなく入りぬ。
昼でも彼はねころんでいる。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)