“ねころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝転66.1%
寐転10.2%
臥転10.2%
寐轉5.1%
寢轉5.1%
寝込1.7%
臥轉1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芝生に寝転ねころんだような気が、なさった? フム……青臭い匂いがなさった? と。……フム……フム……奥様これは、その時麻酔剤を
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
 砂川に出で涼みてをれば涼しくもあり、かつは余り砂川の清らさにまくらをかりてこの河原表かわらおもての砂の上に寐転ねころびたしとの意にて軽妙なる句なり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
亀屋という宿屋の、海の見える二階で、臥転ねころんで始めて海を見た。いつになく、其の日は曇っているのだそうな。
舞子より須磨へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
や、大失敗だいしつぱいと、がツかりして、本堂ほんだう椽側えんがはこしける。いつしかそれが誰先たれさきとなく草鞋わらじぐ。到頭たう/\にん本堂ほんだうあがんで、雜談ざつだんをする。寐轉ねころぶ。
くんで持ち出で傳吉の足をあら行燈あんどうさげ先に立ち座敷へ伴ひ木枕きまくらを出しちと寢轉ねころび給へとて娘は勝手へ立ち行き半時ばかり出で來らず傳吉はかしらめぐら家内かないの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
不寝番は疲れ不貞腐れて寝込ねころむだ
動員令 (新字新仮名) / 波立一(著)
ラクダルは無言むごんのまゝ手眞似てまね其處そこすわらした。親父おやぢ當前あたりまへすわる、愚息せがれはゴロリころんであし蹈伸ふみのばす、この臥轉ねころかた第一だいゝち上出來じやうできであつた。三人さんにんそのまゝ一言ひとことはつしない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)