“臥転”の読み方と例文
旧字:臥轉
読み方割合
ねころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
原田の買って来た甘辛煎餅あまからせんべいをばり/\やりながら、運動場の芝生に臥転ねころんで、杉が真面目にこんな事を云い出した。
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
亀屋という宿屋の、海の見える二階で、臥転ねころんで始めて海を見た。いつになく、其の日は曇っているのだそうな。
舞子より須磨へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
どこで飲んだかだいぶ酔っていましたが、私が奥の部屋に臥転ねころんでいると、そこへずかずか入って来まして、どっかり大あぐらをかきました。お幸は私のそばに坐っていたのでございます。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)