“臥”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
42.1%
36.3%
ふせ9.7%
こや2.8%
ふし1.8%
やす1.1%
0.9%
0.7%
0.5%
たふ0.5%
(他:16)3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“臥”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.4%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
つて両手をかしらに敷き、仰向けにしながら天井を凝視みつめて初は例の如くお勢の事をかれこれと思っていたが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
欠けたる椀にこうばしき酒なみなみと注ぎたたえ、前後知らずに酔いして、飲まれぬまでに賜えかし、ラハーキャロー
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
彼は既に例の二階の方の仮の書斎を引払って来て、義雄の起きたりたりしていた奥の部屋に自分の机や書棚しょだなを置いた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
来ると早々窮屈な病室の寝台などにかされて、まだろくろく帯をいて汽車の疲労つかれを休めることすら出来なかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お島は朝から碌々ろくろく物も食べずに、不思議に今まで助かっていた鶴さん以来の蒲団ふとんかぶってふせっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お米はそのまんま、手が震えて、足がふらついて、わなわなして、急に熱でも出たように、部屋へ下ってふせりましたそうな。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
聖徳太子の歌に、「家にあらば妹が手かむ草枕旅にこやせるこの旅人たびとあはれ」(巻三・四一五)があった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
上宮太子じょうぐうたいしの「家ならば妹が手まかむ、草枕旅にこやせる、この旅人たびとあはれ」という歌も、『紀』に録するところの
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
袴野はその日からずっとふしているすてを、ふて寝でもしているように邪魔者扱いにし、きりょうが衰えてゆく一人の女を卑しげに見据えていった。
代匠記に、「シノビテ通フ所ニモ皆人ノふしシヅマルヲ待テ児等モ吾モ共ニ下紐解トナリ」と云っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「早くおやすみなさいまし。お寒うございますよ」と、吉里の室に入ッて来たお熊は、次の間に立ッたまま上の間へ進みにくそうに見えた善吉へ言った。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「しようがないね。善さん、早くおやすみなさいまし。八時になッたらお起し申しますよ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
酔うて沙上にするというのは道庵に於て、今に始まったことではない。医者の不養生をたしなめるのは、たしなめる者の愚である。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
冬子は唇をかみしめてその男爵の切れ切れの「許しがたい」紹介の言葉を聞いていた。恥の感が彼女の身を引きしめてしまいそうであった。しかし、ゆったりとした「男」は答えなかった。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
家に居ては、男を寄せず、耳に男の声も聞かず、男の目を避けて、仄暗い女部屋に起きしゝてゐる人である。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
都から来た人たちの中、何時イツまでこの山陰に、春を起きすことか、とびる者が殖えて行つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
風かよふ蘆のまろ屋に息ほそり白鷺のごとやるうばはや
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
我だにも死にてありせば、留む可きこともあらむと、父が行く佛の山を、草枕旅行く如く、たどり行きやせる時に、盜人に在りける父や、黄金にも玉にもまして、惜みける己が眞名子を、かゝらむと思ひもかけねば、叫びをらび心も空に、負征矢の碎るまでに
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
無いには無いが、若しアノ時アノ暗示を与へたら怎であつたらう、と思ふと、其梅野といふ看護婦がスツカリ眠つて了つて、横にたふれた時、白い職服きものの下から赤いものがみ出して、其の下から円く肥つた真白い脛の出たのが眼に浮んだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
無いには無いが、若しアノ時アノ暗示を與へたら怎うであつたらう、と思ふと、其梅野といふ看護婦がスッカリ眠つて了つて、横にたふれた時、白い職服きものの下から赤いものが喰み出して、其の下から圓く肥つた眞白いはぎの出たのが眼に浮んだ。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
一ふさりふさって、柱のように根を持って、かっと燃えます。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いにしえの法に女子を産ば三日床の下にふさしむるといへり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
二条の院へ帰っても西の対へは行かずに、自身の居間のほうに一人しをしたが眠りうるわけもない。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
未明に一人しの床をお離れになって妻戸をお押しあけになると、前庭の草木の露の一面に光っているのが、渡殿わたどののほうの入り口越しに見えた。縁の外へお出になって、
源氏物語:42 まぼろし (新字新仮名) / 紫式部(著)
「はい。西宮さんはちッともおらないで、こなたの……」と、言い過ぎようとして気がついたらしく、お梅は言葉を切ッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
勝信 おっていらっしゃいませ。(親鸞を助けて寝床にさせる)お苦しゅうございますか。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
墓碑には詩人の半身像を、墓の上には詩人の臨終のぐわ像を刻し、ぐわ像の台石に小さく詩人の名と生歿の年月としつきとを記しただけで、外には何も書いて無い。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「お母——病気で——死にそうになって——道でたおれていやしゃ——る。」
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
母は二三日前まで床にいていたが、この日は朝のうちは天気がよかったので、買物をするため、豆を少しばかりしょって町へ行った。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雪 兄さんつ! (駆け寄つて行きさうにするが幼児に気附いて、墓地の草の上にそれをソツとねかせて置いてから、留吉の方へ走つて、いきなり兄の手に武者ぶりつく)兄さん、あにをするだよつ!
地熱 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
昼でも彼はねころんでいる。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
眞黒まつくろつや洋犬かめが一ぴきあごけてねそべつて、みゝれたまゝまたをすらうごかさず、廣庭ひろには仲間なかまくははつてた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
床を出て自由に歩き廻る訳には行かないが、さりとてねたきりに寝台に縛られていると何か落付かない焦燥が、衰弱しない脊髄の辺からじりじりと滲み出して来るような状態にあった。
或る日 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
自分は両国の橋の上に御大名が御一人のさって御座ったてふ古い古い大津絵節おおつえぶしに、着たる着物は米沢でとある上杉家中に生まれた者で出羽の事をよく知るが、かの地にトウシ蛇という
むなしく二八のはるもすぎて今歳ことし廿はたちのいたづらぶしなにごとぞくまでやさしき孝行かう/\のこヽろに
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一切いつさい衆生しゆうじやうすてものに、わがまヽらしき境界きやうがいこヽろにはなみだみて、しや廿歳はたちのいたづらぶし
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此子を生みますにより、御陰灸ミホトヤかえて、病みコヤせり。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
又此石の沈むがごと、沈みコヤせ。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)