“フ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ふ
語句割合
原17.6%
二14.7%
臥8.8%
老8.8%
更5.9%
経5.9%
触5.9%
蹈2.9%
Х2.9%
俯2.9%
古2.9%
吹2.9%
婦2.9%
揮2.9%
殖2.9%
賦2.9%
鎮2.9%
頒2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明けがたに 人おりゆきて、照りひそむ萱原(フ)に いまだ自動車を置く
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
二(フ)、三(ミ)、四(ヨ)、六(ム)、七(ナ)、の日が灸の日で、その日は無量寺の書き入れ日だっせとのことだった。途端に想い出したものがある。同じ宿にごろ/\している婆さんのことだ。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
臥(フ)シテ風雷(フウライ)ヲ聴キ飛ンデ天ニ上ル
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
年が老(フ)け過ぎて居るから、若い金槐集の作者になりきることが出来ようかと言ふとり沙汰が、前々からありました。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
子らが遊びの昼更(フ)けて、垣にあふるゝ 野いばらの花
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
だが「経(フ)る」は現状のまゝ、時の経つ事になる。
此ひを躬に触(フ)らしめ得た方が、ひのみこであつた。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
でもおまへさまは、尊い御(オン)神に仕へてゐる人だ。おれのからだに、触(サハ)つてはならない。そこに居るのだ。ぢつとそこに、蹈(フ)み止(トマ)つて居るのだ。——あゝおれは、死んでゐる。死んだ。殺されたのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
狭い廬の中を蹈(フ)んで廻つた。脇目からは、遶道(ネウダウ)する群れのやうに。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「では、蕈(グルーズジ)は?」Г(ゲー)の音を喉(のど)から押し出すように、ほとんどХ(フ)のように発音しながら、だしぬけにフェラポントは尋ねた。
加フルニ、民ハ疲レ、諸卒倦(ウ)ミテ、兵器馬具モ、古(フ)リ腐リテ、新鋭ノ精ナク、武人、徒(イタヅ)ラニ壮語大言ヲナスモ、田牛行馬(デンギウカウバ)ハ痩セ衰ヘテ、コレヲ戦場ニ駆ルモ、何ノ用カ為(ナ)スベキ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思ふに「上り」を語原と主張する為には、五月幟風の吹(フ)き貫(ヌ)き・吹き流しの類を「のぼり」と言うた確かな証拠が見出されてから、復(マタ)の御相談である。
まといの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
十四、君ノ婦(フ)トナッテ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤裸の男子(ヲノコ)むれゐて、鉱(アラガネ)のまろがり砕く 鎚うち揮(フ)りて※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
立ち朽(グサ)りになつた家の間に、どし/″\新しい屋敷が出来て行く。都は何時(イツ)までも、家は建て詰まぬが、其(ソレ)でもどちらかと謂へば、減るよりも殖(フ) えて行つてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
お身さまのお話ぢやが、わしは、賦(フ)の類には飽きました。どうもあれが、この四十面さげてもまだ、涙もろい歌や、詩の出て来る元になつて居る——さうつく/″\思ひますぢやて。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
悠紀・主基の国々の威霊なる稲魂が御躬に鎮(フ)る為に、風俗を奏するのを思へば、東人の荷前の初穂を献るに、東ぶりの歌舞が行はれなかつたと考へるのは、寧不自然である。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此人などは、ずぬけた門地の育ちとも言はれませんが、腕次第で、いくらでも思ふ役を頒(フ)つて貰ふことの出来るだけの家柄ではある、と申します。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)