)” の例文
でも、け役の履歴が浅いのだから、なほ技術的に発揮することが望ましい。こくは十分、味附アヂツケ不足といふところがある。千代は本役。
手習鑑評判記 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
年がけ過ぎて居るから、若い金槐集の作者になりきることが出来ようかと言ふとり沙汰が、前々からありました。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
わがけたるを、夜深く覚ゆると言ふ懸け詞でもなくて、而も気分だけはやはりそれに這入つてゐる。言語の効果多い技術の対立してゐるのが、此歌の不統一感をなしてゐるのは、事実である。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)