“老婦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としより44.4%
おうな11.1%
おかみさん11.1%
ばあや11.1%
ばあさん11.1%
らうふ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四時ごろに、老婦としよりは娘の意気なくしなどを挿し込んで、箪笥にきちんと錠をおろして、また病院の方へ出かけて行った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「げに月日経つことの早さよ、源叔父。ゆり殿が赤児きて磯辺に立てるをしは、われには昨日きのうのようなる心地す」老婦おうなは嘆息つきて
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「うむ、好い人です」老人じいさんまでが今夜は老婦おかみさんに和してお宮の美しく温順しやかなことをほめた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
さうして、支那人の老婦ばあやうしろからだまつて
緑の種子 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
能く喋舌る老婦ばあさんが居て、こゝで郵便物は毎日交換されるの、あの氷を製造して居るのは自分の旦那だの。とノベツに話した。吾儕は湯が野まで乘ることに定めた。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
余此蝶を見ざりしゆゑ、近隣きんりん老婦らうふわかきころ渋海川のほとりよりせし人ありしゆゑたづひしに、その老婦らうふかたりしまゝをこゝにしるせり。