“語”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ことば42.7%
かた26.7%
ごと8.8%
6.9%
がたり1.9%
かたら1.5%
かたり1.3%
がた1.3%
コトバ1.1%
こと0.8%
(他:33)7.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“語”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)9.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
主人と客とは、彼等自身のことばに動かされて、暫くの間口をとざした。さうして二人とも、秋の日の静な物音に耳をすませた。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おれと此女との間に用ひる新消息エコオ・ヌウボウと云ふことばは芸術と芸術家に関する新しい珍聞を意味して居るのである。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
櫻木大佐さくらぎたいさある秘密ひみつをばそのむねたゝんでわたくしかたらぬとおもふと
おこしてもそれ折角せつかく同伴者つれかたあつさらきようすこともしないなら
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「家を開けちゃ困るじゃないか。」笹村は独りごとのように言って、すぐに出て行った。お銀も間もなくそこをって来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
第二の農夫 (尻ごみしながら)いえ、何とも云いはしません。(独りごとのように)剣だけは首くらいれるかも知れない。
三つの宝 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
だ/\」といふそこに一しゆ意味いみふくんだ一てゝわかれるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
人接ひとづきのよさと一々に感服したる末は、何として、綱雄つなおなどのなかなか及ぶところでないとひとつ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
……霞の滝、かくれ沼、浮城うきしろ、ものがたりを聞くのと違って、現在、誰の目にもながめらるる。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
のものがたりの起つた土地は、清きと、美しきと、二筋ふたすじ大川おおかわの両端を流れ、真中央まんなかに城の天守てんしゅほ高くそびえ、森黒く
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
後になって家持が、「万代のかたらひ草と、未だ見ぬ人にも告げむ」(巻十七・四〇〇〇)云々と云って、この句を学んで居る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひとつ血の夫婦が、良人の世にあるうち、常にかたらい合っていたことは、この国に生れたさちであった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木の葉をかえるにもするという、……君もここへ来たばかりで、ものかたりの中の人になったろう……僕はもう一層、その上を、物語、そのものになったんだ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上野辺のある舞台において、初番に間狂言あいきょうげん那須なすかたり
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ならんだぜんは、土地とち由緒ゆゐしよと、奧行おくゆきをものがたる。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と深いわけもわからぬくせに、卜斎ぼくさいわずがたりにつぶやくのへ、蛾次郎がじろう、いちいちあいづちをうって、じぶんもうでぐみのまねをしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の人には、声であつた。だが、声でないものとして、消えてしまつた。声でないコトバが、何時イツまでも続いてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼の人には、聲であつた。だが、聲でないものとして、消えてしまつた。聲でないコトバが、何時までも續いてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
これは当地の中流以下の用うることばで字引にないような発音をするのみならず、前の言ばと後の言ばの句切りが分らないことほどさよう早く饒舌しゃべるのである。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから猴の話に必ず引かるる例の『今昔物語』巻の二十六、飛騨国猿神生贄を止むること第八に、猴神にせた生贄を供うれば、神怒りて作物もからず、人も病み郷も静かならず、因って生贄に供うべき人に何度ともなく物多く食わせ太らする習俗を載す。
が、翌日になつて見ると、劍持の話した體操教師のはなしが不思議にも私の心に刻みつけられたやうに殘つてゐた。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「寝ているんですかえ」と云いながら屏風の上から胸まで出して覗き込んで云ったという怪しい女郎のはなし
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)
「ナルホド、ソレモ一理窟ヒトリクツ。」日本ニッポン古来コライノコノ日常語ニチジョウゴガ、スベテヲカタリツクシテイル。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
神語歌カミガタリウタの末に、天語の常用文句らしい「あまはせつかひ、ことのカタ詞也コトモコヲば」と言ふ、固定した形のついてゐるわけであります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
如何に止めどなくなるのが、「ひとりガタり」の癖とは言へ、語部の古婆フルバヾの心は、自身も思はぬ意地くね惡さを藏してゐるものである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
如何に止めどなくなるのが、「ひとりガタり」の癖とは言へ、語部の古婆フルバヾの心は、自身も思はぬ意地くね惡さを藏してゐるものである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
けれどもその家庭にはいつも多少の山気やまぎが浮動していたという証拠しょうこには、正作がある日僕に向かって、うちには田中鶴吉たなかつるきちの手紙があると得意らしくったことがある。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
すなわち隠れて屏処にありてこれを伺う、時に乞食比丘食を得て林中に還り、食しおわりて持して獼猴に与う、獼猴食しおわりて共に不浄を行う、かの諸比丘観見して、すなわちいていわく長老、仏比丘を制して不浄を行うを得ざるにあらずや、彼答えて言う
老人は当人に代って、満洲のに日ならず出征すべきこの青年の運命を余にげた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子、魯の大師にがくげて曰く、楽は其れ知るべきなり。始めておこすとき翕如きゅうじょたり。之をはなてば純如たり。皦如きょうじょたり。繹如えきじょたり。以て成ると。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
怪量は詳しく当時の模様をはなした。時どき自分で可笑おかしくなると見えて大声を出して笑った。怪量を取り調べていた役人は同僚と何か相談した。そして、向き直って怪量を睨みつけた。
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
年齢五十歳前後、身長五呎八乃至九吋、体重約百九十封度ポンド。色白の方で、訛りのない標準英語をはなす。服装は、二年位い経た紺サアジの三つ組、薄茶と緑の霜降りの外套、その右肩に一見何人も気の付く著しい油の汚点がある。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
その心を得ねどいうままに乗り移ると風浪たちまちやむ、本船はここに待つべしと示し小船海底に入りて竜宮に到る、竜宮の殿閣奇麗言うべからず、竜王出会いていえらく、従類多く讐敵に亡ぼされ今日また害せらるべし
光政寺をしたうとうわさしたとある。
もとよりこの身に罪はない、仮令たとい粗われても恥かしい事ではないと云うことは分切わかりきって居ても、人にかたって無益の事であるから、心配するのは自分一人である。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かえりみて世間を見れば、徳川の学校は勿論潰れて仕舞い、その教師さえも行衛ゆくえが分らぬ位、して維新政府は学校どころの場合でない、日本国中いやしくも書をよんで居る処はただ慶應義塾ばかりと云う有様ありさまで、その時に私が塾の者にかたったことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その種々くさぐさかたらひかずいと繁きひといろは、
人のそしりきくことあらば心におさめて人に伝へかたるべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
対向さしむかいの、可なり年配のその先生さえわかく見えるくらい、老実なくち
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といふことはで、Be と red との間が一リイグある。一リイグはおよそ三哩の長さである。
やがて光春は、独りごちして、釜のまえを起った。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、長椅子ながいすうえよこになり、倚掛よりかかりほうついかおけたまま、くいしばって、とも喋喋べらべらしゃべるのを詮方せんかたなくいている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、長椅子ながいすうへよこになり、倚掛よりかゝりはうついかほけたまゝくひしばつて、とも喋喋べら/\しやべるのを詮方せんかたなくいてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
◯ヨブはまず「わが心生命いのちいとう、されば我れわがうれいを包まず言い表わし、わが魂のくるしきによりてものいわん」との発語を述べてち、痛刻なる語をもって神と争わんとするのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
御者はかまちいこいて巻きたばこくゆらしつつ茶店のかかものがたりぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
熊楠由っておもうに、バシリスクが自分の影を見て死するものがたり
其度毎ソノタビゴトに、家の語部カタリベ大伴カタリミヤツコオムナたちを呼んで、コレツカマドコロもない昔代ムカシヨの物語りをさせて、氏人ウヂビトに傾聴をひて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)