かたっ)” の例文
塵を払い花を手向たむけ、最高いとたかきものに祈らんとするや、細き声あり——天よりの声か彼の声か余は知らず——余にかたっていわく
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
もとよりこの身に罪はない、仮令たとい粗われても恥かしい事ではないと云うことは分切わかりきって居ても、人にかたって無益の事であるから、心配するのは自分一人である。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
時には死と死後の有様について高壇より公衆にむかって余の思想をべたり、人の死するを聞くや、或は聖経せいきょうの章句を引用し、或は英雄の死に際する時のさまかたって、死者をかなしむ者を慰めんとし
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
忌むべきを忌むソレから国をさって長崎に行き大阪に出てその修業中も、ワイ/\朋友と共に笑い共にかたっ浮々うか/\して居るようにあるけれども、身の行状をつつしみ品行を正しくするとうことは
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その時に私が塾の者にかたったことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)