“獨語”のいろいろな読み方と例文
新字:独語
読み方割合
ひとりごと73.7%
どくご10.5%
ひとりご10.5%
つぶや5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕がこゝに來ようと思つてね、あの專賣局の裏道を來ると、まつ暗い中に一人の女がうづくまつてゐるんだ。そして何か獨語ひとりごとをいつてるんだ。
輝ける朝 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
※等あねら大層たえそなことつたつて、老人としより面倒めんだうたゝへめえ」勘次かんじはぶつ/\と獨語どくごした。おつたのみゝにもかすかにそれがきこえた。おつたはきつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『横笛、横笛』、件の武士は幾度か獨語ひとりごちながら、おもむろに元來し方に歸り行きぬ。霞の底に響く法性寺ほふしやうじの鐘の聲、初更しやかうを告ぐる頃にやあらん。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
「どうで餘計者よけいものだ、やしねえからえゝや、いくもつてたつてかまやしねえ」かれさら獨語つぶやいた。勘次かんじあをくなつた。卯平うへい勘次かんじ屹度きつとぜにかくしてるのだとおもつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)