“独語”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨語
読み方割合
ひとりごと84.1%
ひとりご9.5%
つぶや2.4%
つぶやき1.6%
どくご1.6%
つぶやい0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これは妙だ。おつにひねつてゐらあ。」どんなお客でもが独語ひとりごとのやうに言つたものだ。「伯爵の持物にしては少し洒落過ぎてら。」
「息をしだしたな、これで暫く来んわい。」と平七は独語ひとりごつて、平三に背を向けて立つたまゝ、矢張りぢつと網の中を見つめて居た。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
も一度行つて上人様の御言葉ぢやと欺誑たばかり、文句いはせず連れて来い、と圓道に烈しく叱られ、忌〻しさに独語つぶやきつゝ七藏ふたゝび寺門を出でぬ。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
女らしいぞと口の中で独語つぶやきながら、誰だ女嫌ひの親分の所へ今頃来るのは、さあ這入りな、とがらりと戸を引き退くれば、さんお世話、と軽い挨拶、提灯吹きして頭巾を脱ぎにかゝるは
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
われ知らず問題は解決したと独語どくごした。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
独語つぶやいて居りますから私は床の間へ走つて行つて、弾箱を持ち出して来たがなかなか込める暇が無いので、私はハア/\思つて居ると
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)