“独身”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨身
読み方割合
ひとりみ58.6%
ひとり25.7%
どくしん8.6%
ひとりもの4.3%
ひとかた1.4%
おひとり1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其奴そいつを此処へ引摺り出しておくれ、私も独身ひとりみじゃアなし、亭主ていしゅもあるからそんな事をされては亭主に対して済みません、引出しておくれよ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
好加減いいかげんなチャラッポコをに受けて、仙台くんだり迄引張り出されて、独身ひとりでない事が知れた時にゃ、如何様どんな口惜くやしかったでしょう。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
わたくし三浦みうらとついだころは五十さいくらいでもあったでしょうが、とう女房にょうぼう先立さきだたれ、独身どくしんはたらいている、いたって忠実ちゅうじつ親爺おやじさんでした。
その中でも仕繰夫しくり指導係サキヤマをやっているチャンチャンの源次という独身ひとりものの中年男が、仲間から笑われる位打ち込んで、有らん限り入揚いれあげたのを
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
修「幸三郎さんはたしか霊岸島辺においでになって、其の頃はお独身ひとかたのよう承わりましたが、只今では御妻君をお迎えになりましたか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あの時お世話になったきりで……などと彼女は云って、煙草の煙の間から微笑みかけたり、まだ独身おひとりですかなどと、まじめくさった聞き方をしたりした。
道化役 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)