“独身者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとりもの82.5%
どくしんもの14.0%
ひとりみ1.8%
ひとりもん1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炭焼きの勘太郎は妻も子も無い独身者ひとりもので、毎日毎日奥山で炭焼がまの前に立って煙の立つのを眺めては、淋しいなあと思っておりました。
虫の生命 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
最初私は独身ということを、大変愉快ゆかいのことのように感じていた。それは西洋の独身者どくしんものなどの生活を見たり聞いたりしていたからである。
独居雑感 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大膳はその一刹那に自分が独身者ひとりみであるのを大層幸福しあはせに思つた。——独身者ひとりみといふものは結構なもので、どんな聖母とでも、乞食とでも結婚する事が出来る。
芝の三光町あたりに暮していた独身者ひとりもんなんですが、これがその、なにかのことで常日頃から憎んでいた同じ町内のタバコ屋へ、裏口から火をつけてもやしちまった
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)