“どくしんもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独身者88.9%
獨身者11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは無理もない、亡くなつた男は一生涯細君と戦争いくさを続けて来たのに、弁士は独身者どくしんもののやうに言つてゐる。
彼の言葉は独身者どくしんものの彼だけに言われるのに違いなかった。彼の友だちのY中尉は一年ほど前に妻帯していたために大抵たいてい水兵や機関兵の上にわざと冷笑を浴びせていた。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「それよりやア、まア、僕のところへ來て遊んでゐ給へ、君さへかまはんなら。有馬君は妻子があるけれど、僕は獨身者どくしんものぢやから、遠慮はない。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)