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『虫の生命』
ふりがな文庫
『
虫の生命
(
むしのいのち
)
』
炭焼きの勘太郎は妻も子も無い独身者で、毎日毎日奥山で炭焼竈の前に立って煙の立つのを眺めては、淋しいなあと思っておりました。 今年も勘太郎は炭焼竈に楢の木や樫の木を一パイ詰めて、火を点けるばかりにして正月を迎えましたが、丁度二日の朝の初夢に不 …
著者
海若藍平
著者
夢野久作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「九州日報」1923(大正12)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
竈
(
がま
)
只
(
と
)
止
(
とど
)
萌
(
も
)
傍
(
かたわら
)
破
(
わ
)
憐
(
あわれ
)
明
(
あ
)
身体
(
からだ
)
荷
(
にな
)
生命
(
いのち
)
点
(
つ
)
濛々
(
もうもう
)
昨夜
(
ゆうべ
)
中
(
うち
)
扨
(
さて
)
寝台
(
ねだい
)
家
(
うち
)
口惜
(
くや
)
住居
(
すまい
)
伐
(
き
)