“扨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さて73.4%
さ26.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る名士の若夫人が入院して初子(ういご)を生んだ。安産で、男子で、経過(ひだち)も良かったが、扨(さて)お乳を飲ませる段になると、若夫人が拒絶した。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
拜借(はいしやく)仕つり度是迄推參(すいさん)候といふに強慾(がうよく)無道(ぶだう)の天忠和尚滿面(まんめん)に笑(ゑみ)を含(ふく)み夫は重疊(ちようでふ)の事なり扨(さて)其譯(わけ)は如何にと尋ぬるに大膳は膝(ひざ)を進(すゝ)め聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
アツシリヤでも早くから犬を珍重して今の「マスチツフ」だの「グレイハウンド」だのといふ奴が在(い)たさうだが、爾(そ)んな事は扨(さ)ておき
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ちょうど生きた人魂(ひとだま)だね。扨(さ)て門を這入ってみると北風(ほくふう)枯梢(こしょう)を悲断(ひだん)して寒庭(かんてい)に抛(なげう)ち、柱傾き瓦落ちて流熒(りゅうけい)を傷(いた)むという、散々な有様だ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)