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滿面
拜借仕つり度是迄
推參候といふに
強慾無道の天忠和尚
滿面に
笑を
含み夫は
重疊の事なり
扨其
譯は如何にと尋ぬるに大膳は
膝を
進め聲を
元來咽喉を
害してゐた
私は、
手巾を
顏に
當てる
暇さへなく、この
煙を
滿面に
浴びせられたおかげで、
殆、
息もつけない
程咳きこまなければならなかつた。
私は
滿面に
笑を
湛えて
大佐の
手を
握り、かゝる
災難の
間にも
互の
身の
無事なりし
事をよろこび、さて