“満面”のいろいろな読み方と例文
旧字:滿面
読み方割合
まんめん85.7%
まとも14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ながねむりから、いま、がさめたように、満面まんめん紅潮こうちょうそそいで、にっこりとしたものがあります。それは、純吉じゅんきちでした。
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
などとさゝやく言葉がちら/\若い侍の耳に入るから、グッと込み上げ、癇癖かんぺきさわり、満面まんめんしゅを注いだる如くになり、額に青筋をあらわし、きっと詰め寄り
やがて船頭はその離れて動いてゐる綱を引張つて、舳先みよしの方に行つて、それをそこに結びつけた。船は急に風を満面まともに受けて孕んだ。船はいくらか傾くぐらゐになつた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)