“癇癖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぺき97.1%
かんしゃく1.4%
かんべき1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
癇癖かんぺきの強い、とても残忍な性質の家老があって、人を殺すことなぞ、虫ケラ一匹ひねりつぶすほどにも感じてはいなかったというのです。
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
お大名様方は釣夜具だとか申しますが、それほど奢った訳ではない。お附の者も皆心配して居られます。いまだお年若で、今年二十四五という癇癖かんしゃくざかりでございます。老女喜瀬川が出まして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
鈴川主水の額には激しい癇癖かんべきが走ります。恐怖とも、焦躁せうさうとも言へる、五體の震へは去つて、潮のやうな興奮に、蒼い顏がサツと紅くなるのです。