“癇高”の読み方と例文
読み方割合
かんだか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姐さんたちは、自分たちをお客に聘ばせて呉れた恩人のお雛妓の顔を立てて、ばつを合せるようにきゃあきゃあと癇高かんだかく笑った。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
柳吉の声で「ああ、お、お、お、おばはんか、親爺は今死んだぜ」「ああ、もし、もし」蝶子の声は癇高かんだかふるえた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
と、かつて聞かないほどな癇高かんだかい声で一かつされ、三名は、あっと云うなり道を駈け降りて、御所内のほりの吊橋を、飛ぶが如く、もう彼方へ急いでいた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)