“癇癪持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしゃくもち68.0%
かんしゃくも20.0%
かんしやくもち8.0%
かんしやくも4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は自分の性急せっかちに比べると約五倍がたの癇癪持かんしゃくもちであった。けれども一種天賦てんぷの能力があって、時にその癇癪をたくみに殺す事ができた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
才人は才にたおれ、智者は智に敗れ、苦沙弥君のような癇癪持かんしゃくもちは癇癪を利用さえすればすぐに飛び出して敵のぺてんにかかる……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ニヤリニヤリの勇三郎——こいつは殿樣の弟で、三十二三のちよいと好い男だ——それと癇癪持かんしやくもちの用人、石澤左仲の二人が切り盛りして居ます
恐しい酒呑みで頑固屋で、癇癪持かんしやくもちで、そして極めての好人物おひとよしであつた。
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)