“性急”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
せっかち55.2%
せつかち26.9%
せいきゅう7.5%
せいきふ3.0%
せわ1.5%
せわし1.5%
せッかち1.5%
そそくさ1.5%
そゝくさ1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“性急”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 小説 物語4.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
おれは性急せっかちな性分だから、熱心になると徹夜てつやでもして仕事をするが、その代り何によらず長持ちのした試しがない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
元来性急せっかちのくせに決断に乏しい自分だけれども、今度こそは下宿なり間借りなりして、当分気を抜こうと思いさだめた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
にはかにトラックの響きがして、やがて前に止まつた。性急せつかちな父の声もした。晴代はぎよつとしたが、もう追つかなかつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
無学で加之おまけ性急せつかちな終電車は、さういふ信者が夜中の街に立つてゐようと知る筈もなく、小躍りして停留場を素通りした。
中村警部が、性急せいきゅうにたずねました。ほかの人たちも、総監をはじめ、じっと名探偵の顔を見つめて、返事を待ちかまえています。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「そこに実は迷っている」と帆村は煙草をスパスパ性急せいきゅうに吸った。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「おつう支度したくしてろ、おれれてんから」勘次かんじ性急せいきふにおつぎをうながてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
近所きんじよ百姓ひやくしやう雨戸あまどけるおと性急せいきふにがたぴしときこえた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
法水がそう云い終ると同時に、クリヴォフ夫人は憤懣のり場を露骨に動作に現わして、性急せわしく二人を促し立ち上った。そして、法水を憎々しげに見下して悲痛な語気を吐き捨てるのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「今入れているじゃありませんか、性急せわしないだ」と母は湯呑ゆのみ充満いっぱいいでやって自分の居ることは、最早もう忘れたかのよう。二階から大声で、
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「もうすこし。お前さんも性急せッかちだことね。ついぞない。お梅どんが気がかないんだもの、加炭ついどいてくれりゃあいいのに」と、小万があおぐ懐紙の音がして、低声こごえ話声はなしも聞えるのは、まだお熊が次の間にいると見える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
古新聞を取つて性急そそくさに机の塵を払つたが、硯箱の蓋をとると、誰が使つたのか墨がれて居る。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
古新聞を取つて性急そゝくさに机の塵を拂つたが、硯箱の蓋をとると、誰が使つたのか墨が磨れて居る。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)