“性急”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せっかち56.0%
せつかち28.0%
せいきゅう6.7%
せいきふ2.7%
せわ1.3%
せわし1.3%
せッかち1.3%
そそくさ1.3%
そゝくさ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その養子というのは、日にやけた色の赤黒い、巌乗づくりの小造な男だっけ。何だか目の光る、ちときょときょとする、性急な人さ。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
言ふ迄もなく掌面には米粒を蒔いておくのだが、これには性急が何よりも禁物で、どんなに早くても四時間はかゝると言つてゐる。
中村警部が、性急にたずねました。ほかの人たちも、総監をはじめ、じっと名探偵の顔を見つめて、返事を待ちかまえています。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あねえでけ、つてあつちへつてからにしろ」勘次性急しくおつぎをめた。おつぎは仕方なくくのもはずにした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
法水がそう云い終ると同時に、クリヴォフ夫人は憤懣のり場を露骨に動作に現わして、性急しく二人を促し立ち上った。そして、法水を憎々しげに見下して悲痛な語気を吐き捨てるのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「今入れているじゃありませんか、性急ないだ」と母は湯呑充満いでやって自分の居ることは、最早忘れたかのよう。二階から大声で
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「もうすこし。お前さんも性急だことね。ついぞない。お梅どんが気がかないんだもの、加炭どいてくれりゃあいいのに」と、小万がぐ懐紙の音がして、低声話声も聞えるのは
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
と云ひ乍ら、野村は暖炉のにあつた椅子を引ずつて来て腰を下した。古新聞を取つて性急に机の塵を払つたが、硯箱の蓋をとると、誰が使つたのか墨がれて居る。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
古新聞を取つて性急に机の塵を拂つたが、硯箱の蓋をとると、誰が使つたのか墨が磨れて居る。「誰だらう?」と思ふと、何だか譯もなしに不愉快に感じられた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)