“せいきふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
性急100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かまあねえでけ、うなつてあつちへつてからにしろ」勘次かんじ性急せいきふきびしくおつぎをめた。おつぎは仕方しかたなくくのもかまはずにたがやした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
としわかだけすべてに性急せいきふ小六ころくは、あにたのめば今日明日けふあすにもかたくものと、おもんでゐたのに、何日迄いつまでらちかないのみか、まだ先方せんぱう出掛でかけてもれないので、大分だいぶ不平ふへいになつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「おつう支度したくしてろ、おれれてんから」勘次かんじ性急せいきふにおつぎをうながてた。大戸おほどかぎそとからけて三にんにはつたときつき雲翳うんえいとほざかつてしづかにかきうへかゝつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
うしろはやし性急せいきふさわいではまたしづまつてさうしてざわ/\とつた。北風きたかぜつたのだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)