“せわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セワ
語句割合
忙68.9%
世話23.5%
急5.1%
周旋0.5%
急忙0.5%
世語0.3%
急性0.3%
急遽0.3%
性急0.3%
気忙0.3%
激0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手ばしこく針を動かしているお島の傍へ来て、忙(せわ)しいなかを出来上りの納(おさめ)ものを取りに来た小野田はこくりこくりと居睡をしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
出(で)て來(こ)られる都合(つがふ)ならば又(また)今(いま)までのやうにお世話(せわ)に成(な)りに來(き)まする、成(な)るべくは鳥渡(ちよつと)たち歸(かへ)りに直(す)ぐも出京(しゆつけう)したきものと輕(かる)くいへば
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お銀は畳の上へ転がりだして、もがきつかれて急(せわ)しい息遣いをしながら眠っている子供の顔を眺めて、落胆(がっかり)したように言い出した。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
好(この)むが故に山口惣右衞門始め三人の頼みに因て藤五郎兄弟並びに伴建部の夫婦ども上下(じやうげ)六人を我が家に連歸(つれかへ)り何くれとなく厚く周旋(せわ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
繁(しげ)く急忙(せわ)しくなりゆけば
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はじめて花前(はなまえ)に笑わせた下女(げじょ)は、おせっかいにも花前にぜひ象牙(ぞうげ)のはしの話をさせるといって、いろいろしんせつに世語(せわ)をしたり、話をしかけたりしたけれど、しろりと笑(わら)わせるのが精(せい)一ぱいで
箸 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
と云って熊城の眼が急性(せわ)しく動いたのを悟ると
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ホンの会話的の軽い非難だったが、答えは急遽(せわ)しかった。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
法水がそう云い終ると同時に、クリヴォフ夫人は憤懣の遣(や)り場を露骨に動作に現わして、性急(せわ)しく二人を促し立ち上った。そして、法水を憎々しげに見下して悲痛な語気を吐き捨てるのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「むむ、これはナカナカ甘(うま)い」と森彦は吸物の出来を賞(ほ)めて、気忙(せわ)しなく吸った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
コエル わしの身ぢかにおるのは誰か? わしの耳には、激(せわ)しい息づかいが聞える……人を追う者か……それとも、追われる者の息づかいのような。
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)