“落胆”のいろいろな読み方と例文
旧字:落膽
読み方割合
がっかり57.1%
らくたん27.9%
がつかり10.2%
がっか2.0%
きおち2.0%
がつか0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お銀は畳の上へ転がりだして、もがきつかれてせわしい息遣いをしながら眠っている子供の顔を眺めて、落胆がっかりしたように言い出した。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ただあらゆる浮浪人のようにどこかへ姿を隠してしまったのである。伝吉は勿論落胆らくたんした。一時は「神ほとけもかたきの上を守らせ給うか」
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うだ、んだとへば、生死いきしにわからなかつた、おまへ無事ぶじかほうれしさに、張詰はりつめたゆるんで落胆がつかりして、それきりつたんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今度は流石に落胆がっかりして四郎は足を止めましたが、併し何うにも名残惜くて引っ返えす気にもなりませんでした。
天草四郎の妖術 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
裸体はだか武兵衛は落胆きおちした声で情なさそうに呟いた、数馬もうれいを含んだ声で
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
タフトの顔には幾らか落胆がつかりした色が見えた。正直者の大男は、子供心にも俺が前の大統領だといふ事を知つてゐてお辞儀するのだなと思つてゐたのだ。