落胆がっか)” の例文
旧字:落膽
今度は流石に落胆がっかりして四郎は足を止めましたが、併し何うにも名残惜くて引っ返えす気にもなりませんでした。
天草四郎の妖術 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
退儀たいぎ身体からだを無理に動かす割に、頭の中は少しも動いてくれないので、また落胆がっかりして、ついには取り放しの夜具の下へもぐり込んで、人の世を遠ざけるように、眼を堅くつぶってしまう事もあった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
落胆がっかり疲れた様子である。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)